御殿場ICから車で約10分、茅葺きの山門をくぐると、外界の音がふっと遠のき、心地よい風情の竹林と池が広がる美しい庭園が現れます。敷地内を数分歩いた先に姿を見せる低層の木造建築が、目的地であるとらや工房です。
「和菓子屋の原点を見つめ直す」という理念のもと生まれたこの工房では、ガラス張りの厨房で職人が手作業で菓子を焼き上げる様子を間近に見学できます。客席は風が通り抜ける開放的なテラス席が中心で、春の新緑、夏の深い青葉、秋の鮮やかな紅葉、冬の澄んだ空気と、四季折々の表情を五感で堪能できる点が唯一無二の魅力です。
多くの来訪者が迷いやすいポイントとして、市内にある「虎屋 御殿場店」との違いが挙げられます。両者の特徴と使い分けを整理しました。
【店舗ごとの特徴比較】
- とらや工房(東山地区):「普段着の和菓子」がテーマ。どら焼きや大福、おこわなど出来立ての素朴な甘味を提供。自然に囲まれたテラス席でセルフサービス形式。手土産用の生菓子や羊羹の定番ラインは非扱い。
- 虎屋 御殿場店(新橋地区):建築家・内藤廣氏が手掛けた近代的な旗艦店。伝統の高級羊羹や季節の生菓子を豊富に取り揃え、落ち着いた室内の「虎屋菓寮」で優雅な喫茶を楽しめる。贈答品選びに最適。
カジュアルに自然景観と出来立ての味を満喫したいなら「工房」、フォーマルな手土産選びや格式高い空間でのおもてなしなら「御殿場店」と、目的に応じて選ぶのがスマートです。