彼のキャリアにおける最大の転換点の一つが、盟友アンダーソン・パークと結成したスペシャルユニット、シルク・ソニック(Silk Sonic)の存在だ。二人のケミストリーから生まれたデビュー曲「Leave the Door Open」は、フィラデルフィア・ソウルの甘美なストリングスとスモーキーなドラムブレイクを完璧なバランスで融合させ、瞬く間に世界を虜にした。
レトロ趣味の単なる模倣に終わらないのが彼らの凄みだ。アンダーソン・パークの叩き出すオーガニックで粘り気のあるビートと、ブルーノの研ぎ澄まされたメロディセンスが衝突し、懐かしくも全く新しいグルーヴが立ち現れる。遊び心あふれるリリックの裏には、往年の名門レーベルが築き上げたスタジオレコーディングの伝統に対する途方もない愛と研究が注ぎ込まれている。