現在、言葉の寿命はかつてないスピードで短縮している。その震源地となっているのがTikTokやYouTubeといった動画プラットフォームだ。数年前までは数年単位で推移していた流行のサイクルが、いまや数週間、早ければ数日でピークアウトする。
文化庁が定期的に実施している「国語に関する世論調査」でも、世代間における言葉の認知度や使用頻度の乖離は年々顕著になっている。デジタルネイティブが生み出すネットスラングは、アルゴリズムに乗って一瞬で数百万人に届くが、消費されるスピードも凄まじい。
昨日のトレンドが翌月には「もう誰も使っていない古いノリ」として切り捨てられる。タイムラインの急流のなかで、言葉の賞味期限は極限まで縮んでいる。