農機具レビューや農業コミュニティ(SNS・掲示板等)の現場検証データから、クボタ(NB/FT/SLシリーズ等)やヤンマー(YTシリーズ等)のトラクターを用いた草刈り作業の生の声を集約すると、カタログスペックだけでは見えない実運用上の注意点が浮き彫りになります。
現場から最も多く報告されるのは、「ラジエーターの目詰まりによるオーバーヒート」です。ハンマーナイフモアで枯れ草やススキを粉砕すると、大量の微細な粉塵や種子が舞い上がります。これがトラクター前面のグリルネットやラジエーターフィンに吸着し、冷却効率が急激に低下します。酷暑期の作業では、水温計を常に監視し、30分〜1時間ごとのダスト除去作業が欠かせません。
また、小型トラクター(15〜20馬力)ユーザーからは、「背丈を超える密集した草地では、副変速を『超低速(クリープ)』に入れ、PTO回転数を規定値までしっかり上げた状態で少しずつ前進しないと、ドラム内に草が巻き付いてベルトがスリップ・破断する」という実戦的な知見が寄せられています。高負荷時の無理な前進は避け、高めの刈高から二段階で刈り下げるのが現場の定石です。