従来の文房具開発は、メーカーの企画開発部が主導し、市場の平均的なニーズに合わせてプロダクトを形作るのが常識だった。しかし、この数年でその構図は完全に崩壊した。ユーザー目線を極めた文具系YouTuberやインフルエンサーが、自ら理想のプロダクトを企画し、メーカーと直接タッグを組む「共創型開発」が主流となりつつある。
シーサー氏によるレビューは、忖度のない鋭い洞察と、筆記具への狂気的なまでの愛に満ちている。ユーザーが日頃抱く「ここがもう少しこうだったらいいのに」という微細な不満を的確に拾い上げ、メーカーの製造ラインに乗せる。開発過程そのものを動画で開示し、視聴者と共にプロダクトを育てていくプロセスは、単なる購買を超えた「物語への参加体験」を提供しているのだ。