消費者が安全に熊肉を楽しむために知っておくべき事実がある。それは、「インターネット等で個人から直接購入した無許可の解体肉」の危険性だ。正規のジビエ処理施設(厚生労働省が定めるガイドラインに沿って解体・検疫を行う許可施設)を経由していない熊肉は、寄生虫の有無が全くチェックされていない可能性が高い。
飲食店で注文する際も、十分な熱が通っているかを確認する意識が求められる。万が一、生焼けの状態で提供された場合は迷わず再加熱を依頼すべきだ。「野性味を味わう」ことと「危険を冒す」ことはまったく別物である。正しく調理されたジビエは栄養価が高く素晴らしい食文化だが、安全の鉄則を守ってこそその価値が発揮される。