彼女の名が全国に轟いたのは、グランプリの授賞式だった。応募総数数千人の中から選ばれた当時中学2年生の少女は、審査員満場一致の絶賛を浴びた。だが、その華々しい栄光は単なるスタートラインに過ぎなかった。
デビュー直後から見せたポージングセンスと、衣装の意図を瞬時に察知する感覚の鋭さは、ベテランの撮影スタッフをも唸らせた。10代前半特有の儚い透明感を漂わせながらも、カメラのシャッターが切られる瞬間、一変して放たれる強い存在感。そのギャップこそが、彼女を同世代のモデルたちと一線を画す最大の武器だったのだ。