「焦げ臭い匂いがしたと思ったら、次の瞬間には前が見えなくなるほどの煙でした」——現場に居合わせた30代の会社員男性は震える声で語る。梅田駅から本町駅へ向かって進行中だったOsaka Metro(大阪市高速電気軌道)の車内は、一瞬にして混沌と化す。
座席下に投げ出されたバッグから激しい火花が飛び散り、乗客たちはドア付近へと押し寄せた。非常通報装置が鳴り響くなか、乗務員が迅速に初期消火器を手にして対応。運転見合わせに伴い、主要駅のホームには振替輸送を求める人々があふれかえった。現時点で重傷者は報告されていないものの、数名が煙を吸い込んで体調不良を訴え、救急搬送されている。