漫画の実写映像化は、原作ファンの厳しい視線に晒される難度の高い挑戦だ。その中で『ゴールデンカムイ』の脱獄王・白石由竹役を演じた彼の姿は、日本映画業界を激震させた。コミカルで飄々としつつも、命がけの土壇場で見せる狂気と人間味。原作からそのまま抜け出してきたかのようなキャラクターの再現度は、単なる似せ絵ではなく、身体表現の極致と言える。
また、日本テレビ系列で大ヒットを記録した『今日から俺は!!』においても、彼の真価はいかんなく発揮された。強烈なテンションが飛び交うコメディドラマの現場で、作品のテンポを崩さずに独自のおかしみを漂わせる手腕。過剰なリアクションの裏には、緻密な計算と何度も試行錯誤を重ねた間のコントロールが存在する。監督や共演者との即興の掛け合いでも、彼は常に一歩先を読み、現場の化学反応を誘発してみせた。