米国育ちならではの洗練されたマナーと、知的で落ち着いた佇まいを兼ね備えていた黒田アーサー。過熱するマスコミ取材に対しても逃げ隠れせず、正面から丁寧に対応する彼の姿勢は、当時の芸能界でも大きな好印象を残した。
不躾な質問を投げかけるリポーターに対してさえも、穏やかな笑みをたたえながら恋人を庇い、エスコートする。その佇まいは、まさに「大人の男」としての包容力を象徴していた。忍び足で密会を重ねるのが常識だった当時の芸能界において、彼らが見せたオープンで隠し立てのない交際スタイルは、旧態依然とした恋愛報道のあり方に一石を投じるものだった。