「朝は完璧だった涙袋メイクが、昼過ぎには溝にファンデーションが溜まり、ひび割れた砂漠のようになってしまう」という悩みは、メイクの塗布プロセスをわずかに変更するだけで劇的に解消できます。撮影現場で女優やモデルのメイクを手掛けるプロの現場取材から導き出した、鉄則の3ステップをご紹介します。
ステップ1:スキンケア後の「余剰油分ティッシュオフ」
アイクリームや乳液を塗った直後の肌には、メイクを滑らせてヨレさせる過剰な油分が残っています。メイク下地を塗る直前に、二つ折りにしたティッシュを目元に軽く当て、薬指の腹で優しく押さえて余分な油分を吸着させます。このひと手間で、ベースメイクの密着度が飛躍的に向上します。
ステップ2:涙袋にはファンデーションを「塗らない」逆転の発想
最も多い失敗が、全顔用のクッションファンデーションやリキッドファンデーションを涙袋までしっかり伸ばしてしまうことです。涙袋の可動域に厚い膜を作ると、まばたきの圧力で必ずヨレます。
涙袋のキワ1〜2mmはファンデーションを完全に抜き、色ムラ補正が必要な場合は、高密着で薄膜なストレッチコンシーラーを米粒半分ほど指先に取り、トントンと置くように極薄で馴染ませるのが鉄則です。
ステップ3:微粒子フェイスパウダーの「スタンプ置き」とアイシャドウ選定
油分を定着させるパウダー選びも命運を分けます。粒子が大きいパウダーをパフで擦り付けると乾燥崩れを誘発するため、粒径が細かくシリカなどの皮脂吸着成分を含む無色(トランスルーセント)パウダーを平筆ブラシに含ませ、余分な粉を払ってから、涙袋のしわになりやすいラインへ垂直に「スタンプ」するように軽く置きます。
また、涙袋のハイライトカラーとして大粒ラメやギラつきの強いグリッターを使うと、乱反射によってしわの凹凸が強調されます。微細なシルクパール系やサテン質感のアイシャドウを選ぶことで、しわを目立たせず自然な立体感を演出できます。