食品メーカーが砂糖ではなく異性化糖をこぞって採用する背景には、製造コストと物理的な物性における圧倒的なメリットが存在します。
トウモロコシ由来の異性化糖は、天候相場に左右されやすい砂糖に比べて調達コストが極めて安価です。さらに、最初から液体であるため「水に溶かす」という製造工程の手間を省くことができ、パイプ輸送で工場内のラインを流せるため生産効率が劇的に跳ね上がります。また、果糖には「温度が低くなるほど甘味度が強くなる(砂糖の約1.2〜1.5倍に感じる)」という温度特性があるため、冷やして飲む清涼飲料水やアイスクリームにはうってつけの素材です。
実際に、以下のような幅広い食品カテゴリーの原材料表示に深く浸透しています。
【果糖ぶどう糖液糖が多用される主な食品一覧】
・清涼飲料水全般:炭酸飲料、スポーツドリンク、エナジードリンク、缶コーヒー、果汁入り飲料
・調味料:めんつゆ、焼肉のタレ、市販のドレッシング、ポン酢、すき焼きの割り下、みりん風調味料
・加工パン・惣菜:菓子パン、調理パン、レトルトカレー、パスタソース
・冷菓・スイーツ:カップアイス、かき氷シロップ、ゼリー、プリン、駄菓子類