世界的なファストフードチェーンであるマクドナルド。その長年の顔であったドナルド・マクドナルドが表舞台から姿を消した最大の引き金は、2010年代半ばに世界を揺るがした「不気味なピエロ現象」だった。全米各地でピエロの仮装をした人物が人々を威嚇する事件が相次ぎ、恐怖の対象へと転落。企業側は社会感情に配慮し、看板キャラの露出を急減させる選択を迫られた。
これに加えて進行していたのが、グローバル規模でのブランディング戦略の大転換である。かつてのポップで刺激的な広報スタイルから、洗練されたファミリーレストランとしてのイメージ構築へ。日本マクドナルド株式会社においても例外ではなく、時代の要請に合わせる形で広報活動の最前線から彼を退かせる結果となった。