代表選考に波乱はつきものだ。今回の発表で最大のサプライズとなったのは、パリ五輪世代から頭角を現した若手実力派の抜擢だろう。中盤の底で圧倒的なボール奪取力と展開力を磨き上げた藤田譲瑠チマの滑り込み招集は、過密日程を見据えた森保監督の鋭い一手と言える。強靭なフィジカルと対人能力を持つ高井幸大の選出も、空中戦での強度を求めるチームへの明確なブーストだ。
一方で、選考から漏れた選手たちの名前も大きな衝撃を与えている。過去の予選でチームを救ってきた実績ある実力者数名が外れた背景には、指揮官が掲げる「90分間強度の落ちないハイプレスと超高速トランジション」への徹底したこだわりがある。怪我からの復帰時期やクラブでの直近の出場時間、さらには複数ポジションをこなせるユーティリティ性の有無が、最後のミリ単位の差となって明暗を分けた。