地理的な要因も逃れられない理由の一つだ。宇都宮線が走る埼玉県北部から栃木県にかけてのエリアは、冬季の強い「赤城おろし」などのからっ風や、夏季のゲリラ豪雨・激しい落雷の多発地帯として知られる。特に強風による飛来物の付着や、架線トラブル、信号機への雷撃は、一瞬で全線の運転を見合わせる要因となる。
さらに、沿線に点在する多数の平面交差踏切もネックだ。交通量が多い踏切での無謀横断や自動車の立ち往生、緊急停止ボタンの作動は連日後を絶たない。一度現場検証や安全確認が入れば、最短でも15分から30分は電車が止まる。この「確認待ちの時間」が積もり重なることで、朝のピーク時の運転本数が劇的に減少し、後続列車が各駅の手前で身動きを取れなくなる事態が頻発する。