舞台の生々しさと、カメラが捉える一瞬のクローズアップ。小林耶摩人はこのふたつの異なる表現媒体を自在に往来する。
身体表現への妥協なきこだわり
セリフだけに頼らない。視線の配り方、呼吸の間合い、背中の丸め方ひとつにまで役の人生を宿らせる。それが彼の流儀だ。舞台上に立つ彼の立ち姿は、雄弁にキャラクターの内面を語りかける。
役作りに潜むストイックな哲学
脚本を読み込む作業は数十回におよぶ。描かれていない空白の時間を想像し、ノートを埋め尽くす。キャラクターの生い立ちやトラウマ、他者には見せない癖までを体に染み込ませてから稽古場へと向かうのだ。