ネット上のまとめサイト等では「顔バレ=引退の引き金」と短絡的に語られがちですが、これには大きな誤解が含まれています。現場の配信者が直面している実態は、より現実的かつシビアな力学で動いています。
現在、大手事務所において顔バレそのものを理由に契約解除や活動終了となるケースはほぼ皆無です。事務所側が問題視するのは「外見の露出」ではなく、「契約違反」「秘密保持義務(NDA)違反」「過去の不祥事・コンプライアンス違反の露呈」です。前世で過度な暴言を繰り返していたり、他者への誹謗中傷に関与していたりした事実が同時に発掘された場合にのみ、重い処分が下されます。
さらに、近年では「アバターと実写のハイブリッド活動」を選択するクリエイターが急増しています。普段はアバターでゲーム配信を行い、特別なイベントや料理配信では実写(首から下、あるいは仮面姿)で登場するなど、バーチャルとリアルの境界線を意図的に融解させるプロデュース手法が市民権を得ています。顔を隠し通すことだけがVTuberの存立要件ではなくなっているのが実情です。