ワノ国編後に更新されたルフィの手配書には、歴代の手配書とは決定的に異なる極めて異例の描写が盛り込まれています。これこそが、世界政府の権力闘争と情報統制の綻びを如実に示すポイントです。
五老星は手配書を発行するにあたり、海軍とCP0に対して明確に2つの指示を出していました。「名から『D』の文字を外すこと」、そして「印刷用の写真を差し替えること」です。彼らは、ジョイボーイの再来を象徴するニカの姿が世間に拡散されることを何よりも恐れていました。
しかし、その目論見は世界経済新聞社の社長「ビッグ・ニュース・モルガンズ」の手によって完全に粉砕されます。モルガンズは政府の検閲要請を真っ向から拒絶し、白く輝く髪で笑う「ギア5」の姿と「モンキー・D・ルフィ」の本名をそのまま全世界へ号外としてバラ撒いたのです。
怒りを露わにしていた以前の手配書とは異なり、神話の解放者を想起させる満面の笑顔。このビジュアルの変化は、ルフィが政府の支配するシステムの外側に完全に飛び出した存在であることを視覚的に物語っています。