北信越地区は近年、全国屈指の激戦区へと変貌を遂げた。石川の星稜や日本航空石川、新潟の日本文理など、全国トップレベルの強豪がひしめく中で、敦賀気比が常にトップランナーとして君臨し続けるのは容易なことではない。
連覇のプレッシャーや「勝って当たり前」という周囲からの視線は、時に選手たちの心に重くのしかかる。これに対し、指導陣が推し進めてきたのが「メンタル教育の科学化」だ。ピンチの場面での呼吸法のコントロール、失策直後のマインドセットの切り替えなど、試合中の感情コントロールを論理的に指導している。グランドで笑みを絶やさず、ピンチを楽しむかのような堂々とした振る舞いは、徹底された精神面の鍛錬から生まれている。