感動の逸話として定着した「そうか、あかんか」ですが、ネット掲示板の「なんJ(なんでも実況J)」やプロ野球実況コミュニティへ波及したことで、新たな文脈を獲得することになります。
贔屓のチームの敗戦が決定づけられた瞬間、期待されていた主力の大型補強が破談に終わった際、あるいは主力選手の長期離脱が報じられたタイミングなどで、ファンはこの言葉を一斉に書き込みました。やり場のない悔しさや絶望を、怒りではなく自嘲混じりの哀愁へと昇華させるための「大人のスラング」として機能し始めたのです。ネット特有のシニカルなユーモアと原エピソードの持つ哀愁が絶妙に融合し、幅広いネットユーザーに浸透していきました。