小沢かなの原作コミックが持つ最大の魅力は、綿密な取材に基づく「気象学」の学術的リアリティだ。ドラマ版では、この専門性を損なうことなく映像美へと昇華させるため、気象庁や専門家の全面的な監修のもとでグラフィックやVFXが制作された。
雲の動き一つ、風の向き変化一つが命取りになる自然の猛威。目に見えない大気の圧力を視覚化し、データ解析から災害の発生を数十分単位で予測して先手を打つSDMの攻防は、従来のレスキューものとは一線を描く緻密さであった。科学的根拠に基づいたサスペンス要素が、観る者に強い臨場感を与えたのだ。