一般によく知られている「春秋叙勲」や、万が一の際に発令される「死亡叙勲」と高齢者叙勲には、明確な運用上の相違点が存在します。制度の全体像を理解するために、以下の比較表でそれぞれの特徴を整理しました。
最大の相違点は「発令スケジュールと年齢要件」です。春秋叙勲が春(昭和の日)と秋(文化の日)の年2回、概ね70歳以上(危険業務従事者等は55歳以上)を対象に数千人規模で一斉発表されるのに対し、高齢者叙勲は毎月1日付でこまめに発令されます。対象者が満88歳の誕生日を迎えた翌月1日に閣議決定・発令されるため、年間を通じて受章者が誕生する仕組みです。
また「死亡叙勲」は、叙勲基準を満たす功労者が受章前に逝去された際、遺族からの申し出や関係機関の判断に基づき、死亡日に遡って追贈されるものです。高齢者叙勲は本人が存命のうちに米寿の功を労う性格が強いため、健康状態や意思確認のプロセスがより丁寧に行われます。