第1作の『星の金貨 最終回 結末』は、平成ドラマの中でも屈指の切なさを残す結末として語り継がれています。物語終盤、秀一は自らの身を挺して祥子を暴漢から守り、そのショックで彩の記憶を取り戻します。しかし、事故の責任を感じた祥子が自殺未遂を起こして下半身不随となり、秀一は「彩への愛」と「祥子への責任」という究極の選択を迫られます。
彩が下した決断は、あまりにも痛烈な「身引き」でした。秀一を愛しているからこそ、彼が背負った重責を共に背負うのではなく、秀一を祥子の元へ送り出し、自らは再び北海道の美幌町へと帰還します。羽田空港で見送る拓巳に対し、彩が手話で残した感謝と別れの言葉、そして北の大地で一人診療所に立つラストシーンは、視聴者に強烈な余韻を残しました。
そして翌1996年に放送された『続・星の金貨』では、その悲劇性がさらにエスカレートします。あらすじとして、美幌町で静かに暮らしていた彩の元へ、車椅子の祥子を支えきれず心身ともに追い詰められた秀一が再び現れます。運命を手繰り寄せようとするふたりでしたが、秀一に執着する女性たちの狂気、拓巳の事故、さらには彩自身の失明危機など、前作を遥かに上回る過酷な展開が押し寄せました。最終的に秀一が命を落とすという、視聴者を絶望の淵に突き落とすような幕切れは、当時のBBSや雑誌の投稿欄で賛否両論の大激論を巻き起こしました。