2026年3月31日、惜しまれつつ一時閉店を迎えた旧店舗。ファンの間で大きな話題を呼んだブルーシール牧港本店建て替え理由の根底にあったのは、建築後約60年が経過したことによる建物の深刻な老朽化と塩害、そして近年の安全基準に即した耐震強度の抜本的な見直しでした。沖縄の過酷な潮風と台風に半世紀以上耐え抜いてきた歴史的建造物であったからこそ、安全・安心な空間を提供し続けるための決断だったと運営元は明かしています。
そして完成したブルーシール牧港本店リニューアル後の施設は、従来のレトロなアメリカンテイストを忠実に継承しながら、現代のツーリズム需要に応える多機能な空間へと飛躍を遂げました。象徴である巨大な屋外ネオンサインは意匠を受け継いで再整備され、夜の国道58号線を鮮やかに彩ります。店内にはイートインスペースが大幅に拡充され、車椅子やベビーカーでも快適に移動できるユニバーサルデザインが採用されました。
単なる「アイスクリームを食べる場所」から、沖縄のアメリカ世(ゆー)時代から続く歴史と文化を五感で追体験できる複合型観光拠点へと進化したことが、今回の再生における最大の革新といえます。