Q1:会陰マッサージを行っていれば、会陰切開は必ず避けられますか?
A1:妊娠後期の会陰マッサージや温湿布によるケアは、皮膚の柔軟性を高めて重度の裂傷リスクを下げる効果が期待できますが、切開を100%回避できる保証はありません。赤ちゃんの心拍低下(胎児機能不全)で急速遂娩が必要な場合や、骨盤に対して赤ちゃんの頭が大きい場合など、母子の安全を最優先するために医学的介入として切開が選択されます。「切開になった=準備不足」と自分を責める必要は一切ありません。
Q2:溶ける糸で縫われたのですが、産院に「抜糸してほしい」と頼んでも迷惑になりませんか?
A2:全く迷惑ではありません。むしろ臨床現場では日常的な要望の一つです。傷口の皮膚表面が十分に接着していれば、糸を切って結び目を取り除くだけで組織のテンション(張力)が解放され、劇的に痛みが改善します。退院診察時やそれ以前であっても、「引きつれが強くて眠れない」と具体的に伝えて抜糸の適否を診てもらいましょう。
Q3:産後1ヶ月を過ぎても傷口に米粒のようなしこりがあり、チクチク痛みます。放置しても大丈夫ですか?
A3:自然治癒を待たず、出産した産婦人科を受診してください。傷が治る過程で過剰な組織が増殖した「肉芽(にくげ)」が形成されている可能性があります。肉芽は衣服の摩擦や悪露の刺激で炎症を起こしやすく、放置すると性交痛の長期化につながります。産婦人科で硝酸銀による簡単な焼灼(薬で焼く処置)や切除を受けることで、数日で速やかに不快感が解消されます。