古くから滋養強壮の食品として重宝されてきた納豆ですが、誰もがどんな状態のときに食べても胃に優しいわけではありません。健康食品としての高い評価とは裏腹に、消化器系にトラブルを抱えている人にとっては、かえって納豆による胃痛の原因や激しい不快感をもたらすケースが存在します。
その最大の要因となっているのが、大豆に豊富に含まれる不溶性食物繊維です。食物繊維は腸内環境を整える上で欠かせない栄養素ですが、水に溶けにくい不溶性繊維は胃の中で水分を吸収して膨らみ、滞留時間を長引かせる性質があります。胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下しているときにこれを摂取すると、消化不良を起こして納豆による胃もたれの直接的な理由となってしまうのです。
さらに見過ごせないのが、朝一番など納豆を空腹時に食べる際の胃の負担です。空腹の状態で高タンパクな食品が急に胃に入ると、消化のために強力な胃酸が一度に分泌されます。加えて、付属のからしや濃いタレなどの刺激物が直接胃粘膜に触れることで、キリキリとした刺すような痛みを引き起こす引き金になり得ます。