過労死問題と並び、当時の同社を象徴していたのが体育会系的な企業風土とパワハラの実態です。
当時の退職者や関係者の証言によると、朝礼や全体会議での激しい叱責、達成困難な販売目標に対する詰問が日常的に行われていました。特に「ノルマがきつい」と叫ばれていた要因は、家電本体の売上だけでなく、クレジットカード会員獲得、長期延長保証、プロバイダ契約といった高利益商材の獲得件数にありました。
数字が未達の店舗責任者はエリア会議で立たされ、罵倒されるといった過剰なプレッシャーが横行。中間管理職は上からの重圧を回避するため、部下の現場スタッフへさらなるノルマを課すという負の連鎖が生じていました。こうした現場至上主義と売上至上主義が、過労やメンタルヘルスの悪化を生み出す温床となっていたことは否めません。