厳格に思えるルールですが、実戦では完全に除外される「3大例外」が存在します。
- スローインのオフサイド例外:タッチラインから手でボールを投げ入れるスローインの際、どれだけ相手ゴール近くで待ち構えていてもオフサイドは適用されません。
- コーナーキックのオフサイド例外:ボールがゴールライン際にあるため、物理的にボールより前へパスを出すことが原則できず、直接受けても反則にはなりません。
- ゴールキックの例外:自陣ゴールエリアからの再開時も、直接ボールを受ける選手にオフサイドは適用されません。
これらを知っておくだけで、相手陣深くのスローインから一気に裏へ抜け出すロングスロー戦術の狙いがクリアに見えてきます。
一方、守備陣がこのルールを逆手に取る高度な戦術がオフサイドトラップの仕組みです。相手パサーがボールを蹴る直前のタイミングを見計らい、ディフェンスラインの選手全員が一斉に数歩前方へ押し上げます。これにより、走り込んできた攻撃側のフォワードを一瞬でオフサイドポジションへ置き去りにし、相手の攻撃を無力化します。
ただし、ライン統率の呼吸がわずか0.1秒でもズレたり、味方の1人が足元を残してラインを上げ損ねたりすれば、相手に決定的な完全フリーの独走を許してしまうハイリスク・ハイリターンの諸刃の剣です。