女性落語家の世界を目指す人が増える中、その実態や経済的側面にも関心が集まっています。現在の勢力図と収入構造はどうなっているのでしょうか。
東西の落語界(落語協会、落語芸術協会、五代目円楽一門会、落語立川流、上方落語協会)に所属するプロの落語家は全体で約1000名強存在します。その中で女性落語家の人数は約70名に達しており、全体の約7%を占めるまでになりました。前座・二つ目を含めるとその割合は年々高くなっており、今後さらに真打の比率が増加していくことは確実です。
落語家の年収は階級と人気によって天と地ほどの差があります。固定給は存在せず、完全な個人事業主としての歩合制です。
修行中の「前座」時代は寄席の手伝いによる日当(数千円程度)のみで、年収としては100万円未満が一般的です。楽屋仕事から解放されて自分で営業ができるようになる「二つ目」に昇進すると、独演会や地域イベントの出演料で200万〜500万円前後へと上昇します。
そして「真打」になり、テレビ出演や全国ツアーを行うトップクラスになると、年収は1000万円から数千万円規模に達します。蝶花楼桃花さんや桂二葉さんのように、企業講演やCMタイアップ、メディア出演がコンスタントにある看板落語家は、一般的な会社員の役員クラスを遥かに凌ぐ収入を得ています。