これまでのキャリアは決して平坦ではなかった。オクラホマシティ、ヒューストン、ブルックリン、フィラデルフィア、そしてロサンゼルス。幾度となく繰り返された移籍劇と、プレーオフの勝負どころで囁かれた勝負弱さのレッテル。
メディアからの容赦ないバッシングに晒されながらも、ハーデンはコートに立ち続けてきた。髭の奥に隠された表情からは真意を読み取ることは難しいが、そのプレーの端々からは、悲願であるチャンピオンシップリングへの執念が滲み出ている。
個人スタッツの栄誉はすべて手に入れた。MVP、得点王、アシスト王。残されたパズルのピースは、ラリー・オブライエン・トロフィーただひとつ。その渇望が、ベテランとなった今の彼を突き動かす最大の原動力だ。