英仏海峡トンネルは車で渡れる?ユーロスターとの違いや歴史を徹底解説

英仏海峡トンネルは車で渡れる?ユーロスターとの違いや歴史を徹底解説

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構想自体は19世紀初頭、ナポレオン・ボナパルトの時代から存在したとされる英仏海峡トンネル。しかし、両国の政治的対立や国防上の懸念、そして何よりドーバー海峡の過酷な地質がその実現を阻み続けてきました。本格的な工事が始まったのは1987年のことです。

この歴史的難工事において、決定的な役割を果たしたのが日本の川崎重工業が開発・製造したトンネル掘削機(シールドマシン)でした。イギリス側の地層は、フランス側に比べて亀裂が多く、常に激しい高水圧の湧水にさらされる極めて脆弱な「白亜チョーク層」でした。欧米メーカーのマシンが浸水や土圧のトラブルで難航する中、川崎重工が投入した密閉型シールドマシンは、凄まじい水圧を遮断しながら猛烈なスピードで海底下を掘進。世界中を驚嘆させる精度で両国からの貫通ルートを狂いなく結び合わせました。

一方で、1994年の華々しい開通以降、安全対策の強化につながる試練も経験しています。特に1996年、2008年、2015年には、貨物シャトルに積載された大型トラックから出火する火災事故が発生しました。いずれも堅牢な避難トンネルの機能と徹底した排煙システムにより、死者を出すことなく迅速な避難が完了。これらの事故を教訓に、現在は熱感知センサーや定点消火設備の近代化が施され、世界で最も安全水準が高い海底トンネルの一つへと進化を遂げています。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。