フードジャーナリズムの現場から消費者の生の声に耳を傾けると、かつての「輸入米=不味い」という固定観念が急速に崩壊している実態が見えてくる。都内の大型スーパーで買い物をしていた40代の主婦は、「最初は価格の安さに惹かれて試したが、パラッとした食感が家族に好評で、今ではカレーやチャーハンの日は迷わずカルローズを選んでいる」と話す。
外食チェーンの現場でも変化は顕著だ。大手牛丼チェーンやファミレス、惣菜店では、国産米とカリフォルニア米を最適ブレンドして提供するケースが増加した。米の粒がしっかりしているため、タレやスープが絡んでもふやけにくく、満足度が高いという外食事業者の声も多い。
もちろん、日本の伝統的な粘りのあるコシヒカリ系を好む層からは「和食には少し物足りない」という意見も根強く残る。しかし、料理の用途に応じて米の種類を使い分ける新しい食文化が、日本の家庭に確実に定着しつつある。