舌の肥えた外交官や世界各国の特派員が集う土地柄、この街のレストランシーンは全米でも指折りの多様性を誇る。高級フレンチや現代的なアメリカン・キュイジーヌはもちろん、アダムス・モーガンやUストリート周辺に広がるエチオピア料理のコミュニティは全米最大規模だ。
スパイスの香りが漂う庶民的なダイナーから、環境に配慮したサステナブルな食材のみを扱うスター付きファインダイニングまで、選択肢に事欠くことはない。地元名物の「ハーフ・スモーク」ソーセージを頬張りながら、隣の席で繰り広げられる国際情勢の議論に耳を傾ける——そんな知性と雑多さが同居する食体験こそ、この街ならではの醍醐味だろう。