従来の「縦4等分にして芯を切り落とし、皮の上でスライスする」切り方は、皮のカーブに合わせて包丁を入れるため、最も甘みが凝縮されている「皮際(かわぎわ)の果肉」を大量に捨ててしまう欠点がありました。生ゴミの量を劇的に減らしつつ、食べる際の手間を最小化する2つの実力派カット技術を紹介します。
1. ワンハンドで食べられる「スティックカット」
パイナップルを縦半分、さらに縦4等分、8等分のくし形にカットします。ここまでは従来通りですが、皮を切り離さずに、皮側から等間隔(約2〜3cm幅)で果肉の途中まで深めの切れ込みを入れます。最後に割り箸やアイスの木製スティックを皮側から果肉に向かって刺し込むだけで、果汁で指を汚さずに片手で食べられるアイスキャンディーのようなスティックパインが完成します。子どものおやつやパーティーシーンにおいて圧倒的な支持を集める形状です。
2. 転がしスライスで無駄を出さない「輪切りカッティング」
上下のヘタを切り落とした後、皮を剥かずにそのまま好みの厚み(1.5〜2cm程度)で輪切りにします。その後、クッキーの抜き型や小型のセルクルを中央の芯部分に押し当てて芯だけを一瞬でくり抜きます。外周の皮は、輪切りにした1枚ずつをまな板上で転がしながら包丁の刃を滑り込ませることで、厚さわずか1〜2mmの極薄で皮だけを削ぎ落とせます。円形を保った美しい仕上がりとなり、ケーキのトッピングやハワイアンピザ、グリルパインにも最適です。
さらに、近年流通が増加している台湾産パイナップル(金鑽パインなど)は、芯が非常に柔らかく糖度が高いため、芯を取り除く必要が一切ありません。品種の特性を見極めることで、生ゴミの廃棄量を従来比で約30%以上削減することが可能です。