グリップテープの装着において、インターネット上の掲示板やSNS動画で散見される「間違った常識」がいくつか存在します。現場目線でその盲点を暴き、正しい対処法を明示します。
盲点1:タオルグリップの巻き方における「テンション過多」
綿素材のタオルグリップは、ウェットタイプのように強く引っ張って巻いてはいけません。引っ張りすぎるとパイル地の毛足が潰れてしまい、本来の吸水性とクッション性が失われてしまいます。タオルグリップを巻く際は、裏面の両面テープを木材に密着させる程度の軽いテンションで、重ね幅を1mm程度(ほぼ重ねず突き合わせる感覚)にして巻くのが基本です。また、巻き終わりは付属のビニールテープだけでなく、幅広の絶縁ビニールテープ等で強固に固定する必要があります。
盲点2:エンドテープの巻き方と「接着力への依存」
「エンドテープがすぐに剥がれる」という不満の9割は、巻き終わりのテープカッティングと固定位置のミスです。オーバーグリップの終端を水平にカットせず、斜めのままエンドテープを巻くと、段差から空気が入り込んで数日で剥がれます。必ずグリップの木製シャフトに対して垂直(水平)になるようテープ終端をハサミで真っ直ぐ切り落とし、その上からエンドテープを少し引っ張りながら巻き付けてください。また、付属のエンドテープの粘着力に不安がある場合は、市販のテニス・バドミントン専用フィニッシングテープや電工用ビニールテープで代用する方が圧倒的に耐久性が向上します。
盲点3:巻き始めの「引っ張りすぎによる厚みムラ」
グリップを細く仕上げたいがために、ウレタンテープを極限まで引き伸ばして巻く人がいますが、これはウレタンの微細気泡を破壊し、クッション性と耐久性を著しく損ないます。厚みを抑えたいのであれば、テープを引き伸ばすのではなく、元から厚さ0.4mm以下の極薄モデルを選ぶか、アンダーラップの巻数を減らすのが正しいアプローチです。