スラムダンク第二部が描かれなかったこと。それは一見すると、リアルタイムで物語を追いかけた読者にとって永遠の心残りかもしれません。しかし、その未完の美学こそが、作品をただの「過去のヒット作」にとどめず、何十年にもわたって人々の心を捉え続ける神話へと昇華させました。
山王工業という巨大な壁を越え、赤木が涙し、桜木と流川が無言でハイタッチを交わしたあの刹那。物語は、最も純粋で、最も美しい頂点の中で静止しています。安易な続編によってその輝きが希釈されることなく、読者一人ひとりの胸の中で「湘北メンバーの未来」が鮮やかに息づき続けていることこそが、作者・井上雄彦氏が遺した最大の贈り物なのかもしれません。 (出典: スラムダンク 第 二 部(Yahoo!ニュース))
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