イタリア・カンパニア地方発祥の伝統料理「カプレーゼ(Insalata Caprese)」。材料を切って並べるだけのシンプルな前菜ですが、調味料を適当に合わせてしまうと「味がぼやける」「油っぽさだけが口に残る」といった失敗に直結します。プロが現場で徹底しているカプレーゼの作り方の黄金比は極めて明確です。
味付けのベースとなるのは、上質なエクストラバージンオリーブオイルと良質な海塩です。最も調和する分量の比率は、「モッツァレラ100g+中玉トマト1個」に対し、エキストラバージンオリーブオイル大さじ2(約24g):天然海塩小さじ1/4弱(約1.2g)」。これがカプレーゼの味付けにおけるオリーブオイルと塩の黄金比です。オリーブオイルは加熱用ではなく、スパイシーな青みを持つ低温圧搾(コールドプレス)のものを選ぶことで、バジルの香りと共鳴します。
さらに味わいに深みを加えるのが、カプレーゼにおけるバルサミコ酢の隠し味です。伝統的なカプレーゼではバルサミコ酢を使わないのが本場のクラシックスタイルですが、日本の甘みが強いトマトに合わせる場合、煮詰めたバルサミコ酢を数滴(2〜3滴)垂らす、あるいはカプレーゼのドレッシングとしておすすめな「バルサミコ酢1:オリーブオイル3:塩ひとつまみ」の乳化ドレッシングを添えることで、心地よい熟成香と酸味が全体の輪郭を引き締めます。