日本人の心に深く根付いているため、完全な和のお菓子だと思い込んでいる人も多いのではないか。しかし、その誕生の舞台は20世紀初頭の米国ミネソタ州である。
1901年、植物学者のアレクサンダー・P・アンダーソン博士が実験室でデンプン粒の水分含有量を研究していた際、密封したガラス管に熱を加えて破壊したことで、偶然にもお米が爆発的に膨らむ現象を発見した。これが膨化米(パフシリアル)の原点である。
実験室の破片の中から生まれた奇跡。それは瞬く間に全米へ広がり、朝食用のシリアルや製菓材料として普及していった。日本の駄菓子文化の象徴が、実はアメリカの科学実験の産物だったという事実は実に興味深い。