80年代後半から90年代初頭にかけて、『つるピカハゲ丸』は子ども向けギャグ漫画の金字塔として君臨した。『月刊コロコロコミック』(小学館)で連載されるやいなや爆発的な人気を獲得し、テレビアニメ化やグッズ展開など社会現象を巻き起こした。過激でポップなセコセコギャグは時代のニーズに完全に合致し、印税収入も桁違いの額に達していた。
しかし、その眩いばかりの光の裏には、急激な環境の変化とプレッシャーが潜んでいた。空前のブームが収束を迎えたとき、待っていたのは連載終了と時代の変化という現実だった。ヒット作を生み出し続けることの難しさと、一転して厳しい現実に直面する過酷さを、彼は身をもって経験することになる。