神奈川県内でアメノミナカヌシの息吹を最も身近に体感できる代表格といえば、南区に鎮座する「横浜水天宮(杉山神社)」だろう。安産や子授けの守護神として広く親しまれているが、主祭神として天之御中主神が厳かに祀られている事実を見落としてはならない。
境内へ足を踏み入れると、横浜の高台特有の澄んだ海風が吹き抜ける。神社本庁や神奈川県神社庁に連なる由緒正しい社でありながら、どこか温かく懐の深い空気が漂う。命の誕生を司る水天宮信仰の根底に、命の源泉たるアメノミナカヌシの神威が息づいているのは極めて象徴的だ。新たな事業の立ち上げや人生の再出発を誓う参拝者が、この地で「産み出す力」を授かりに訪れるケースが近年急増している。