現在、テレビ放送業界と芸能界の力関係は歴史的な転換期を迎えている。長年続いてきた専属契約の縛りや局ごとの縄張り争いは急速に形骸化し、実力とセルフプロデュース能力を備えたタレントアナウンサーが主導権を握る時代が到来した。視聴率はもちろんのこと、SNSでのバイラル拡散力や配信プラットフォームでの再生回数がキャスティングを決定づける決定打となっている。
局の看板に寄りかかるだけの時代はとうに過ぎ去った。個人の名前でどれだけのオーディエンスを動員できるか。自らの言葉でどれだけ深いエンゲージメントを築けるか。このシビアな淘汰の波の中で、自らを客観視し、時代が求めるキャラクターを構築しきった者だけが、激流を乗りこなす切符を手にすることができる。