集団ヒーローという概念を最初に提示したのは、間違いなく石ノ森章太郎の天衣無縫な想像力だった。個性の異なる5人が力を合わせ、巨大な悪に立ち向かう。この普遍的な黄金律は、のちに東映株式会社のクリエイター陣が総力を結集した「八手三郎」名義へと受け継がれていく。
ひとつの集団名義でありながら、そこには常に時代の先端を走るプロデューサーや脚本家、監督たちの議論が渦巻いていた。特撮ヒーローというジャンルを確立したスタッフたちは、単に前作の踏襲に安住することを良しとしない。刑事ドラマの要素を入れる、恐竜モチーフを採用する、あるいは悪の組織と警察の対立を描くなど、毎年ゼロベースで企画を構築し直すストイックな姿勢こそが、半世紀に及ぶ継続を支えた真のエンジンと言える。