本作が単なる刺激的なドラマに終わらなかった理由は、児童養護施設という重厚なテーマに正面から向き合った社会派ドラマとしての骨太さがあったからだ。物語の中に登場する子供たちは、単に「かわいそうな存在」としては描かれない。
彼らは大人たちの勝手な都合や身勝手さに怒り、葛藤し、傷つきながらも、自らの足で生きていくための「強さ」と「愛」を貪欲に買い求める。時には生意気に、時には冷徹に振る舞う子供たちの姿は、視聴者の価値観を揺さぶる力を持っていた。
放送当時の激しいバッシングを乗り越えた今、本作が改めて究極のヒューマンドラマとして評価されているのは、人間が本来持つ孤独と、それを埋める温かい絆を描ききったからにほかならない。