あのトレードマークの黒縁メガネの奥に秘められた鋭い眼光は、今も健在だ。平昌オリンピックで一世を風靡したキム・ウンジョンは、結婚と出産を経て、さらなる進化を遂げて氷上へと戻ってきた。しかし、彼女を取り巻く環境は決して平坦ではなかった。
指導者側とのハラスメント問題や組織の過渡期を乗り越え、チームキムは強固な絆で結ばれた。だが、国内の競争はかつてないほど過酷だ。大韓カーリング競技連盟の選考システム変更に伴い、絶対的な王者であっても毎年代表の座を追われる危険性と隣り合わせにある。現在のキム・ウンジョンは、経験に裏打ちされた戦略眼と氷を読む精度をさらに研ぎ澄ませ、次世代の若手スキップたちからの猛追を受け止めながら、再び世界の頂を目指してストーンを放ち続けている。