握り方の工夫と並行して見直したいのが、ピック自体の物理特性です。手の形状、手汗の量、演奏ジャンルによって最適なピックの形状や素材は大きく異なります。
おすすめのピック種類と形状
- ティアドロップ型:最も標準的。先端が尖っており、細かい単音弾きからストロークまでオールラウンドに対応(エレキギターに最適)。
- トライアングル(おにぎり)型:面積が広く指先で支えやすいため、安定感抜群。アコギのコード弾きやベースのピック持ち方で定番。3つの角すべてが使える経済性も魅力。
- ジャズ型(Jazz IIIなど):小型で先端が鋭利。ピッキングのタイムラグを極限まで減らせるため、ジャズやハードロックの速弾きギタリストから絶大な支持。
ピック滑り止め対策の実践法
手汗や乾燥によるズレに悩む場合は、物理的なサポートを活用するのも極めて合理的です。 表面にサンドペーパー状のザラつき加工が施された「サンドグリップ加工ピック」や、天然ゴム・セルロース素材を採用したモデルを選ぶだけでもホールド力は向上します。また、市販のシリコン製滑り止めシール(ピック用グリップシール)を貼る方法は、好みのピックの音色特性を変えずに密着感を高める有効な手段です。
ベースにおけるピック持ち方の留意点
ベースのピック持ち方では、ギターよりもはるかに太い弦をヒットするため、ピックの厚さは一般的にヘビー(1.0mm以上)またはエクストラヘビーが多用されます。ギターのように指先だけで抱え込むと弦のテンションに負けて指を痛める危険があるため、手首から前腕全体の重みを適度に乗せ、親指全体でしっかり面を押さえるフォームが求められます。
【プロの結論】プレイスタイル別・おすすめできる握り方と見直すべき人の判断基準
自身の演奏スタイルに合わせて、適切なアプローチを選択してください。
▼「深持ち・順アングル」が向いている人:
・エレキギターでテクニカルなリードソロや速弾きを志向する人
・音の立ち上がりを鋭くし、タイトなリズムを刻みたい人
・ピックが弦に引っかかってリズムがモタつきやすい人
▼「標準〜やや浅持ち・平行アングル」が向いている人:
・アコースティックギターで豊かな和音の鳴りやストロークを重視する人
・ファンクやポップスで軽快なカッティンググルーヴを出したい人
・指先に余計な力が入ってしまい、演奏後すぐに前腕が疲労してしまう人