夜の竹芝を離れ、黒い海原へと静かに滑り出す「さるびあ丸」。3代目となるこの大型客船は、洗練された船体デザインと静粛性を誇り、伊豆大島や利島、新島、神津島への旅路を優雅に演出する。デッキに立ち、ライトアップされたレインボーブリッジをくぐり抜ける瞬間は、都市と自然が交差する航海ならではのハイライトだ。
一方、片道24時間という果てしない航海へと挑む「おがさわら丸」の旅は、人生観を変えるほどのインパクトを持つ。小笠原諸島・父島を目指す船内では、太平洋を一望する展望レストランでの食事や、果てしなく続く水平線を眺める贅沢な時間が待っている。小笠原の群青の海へと向かう航路は、船旅好きなら誰もが憧れる聖地と言える。