嵐の公演チケットは、日本国内で最も入手困難なプレミアチケットの代表格です。ファンクラブ会員数が300万人規模に達する一方で、ドームツアーを開催しても全会員を収容することは物理的に不可能です。この極端な需給バランスの崩れに目をつけたのが、営利目的の転売ブローカーや悪質な転売ヤーでした。
定価9,000円〜1万円前後の指定席チケットが、二次流通サイトやSNS上で数十万円から100万円を超える異常値で取引されるケースが後を絶ちません。さらに、展覧会限定グッズやアニバーサリーグッズ、CD・DVDの初回限定盤などもターゲットとなり、フリマアプリでの買い占めと価格吊り上げが常態化しました。
なぜここまで問題視されるのか。理由は明白です。本来であればアーティストや制作チーム、そして正当な対価を支払うファンに還元されるべき熱量と資金が、一切の制作リスクを負わない中間搾取者に流出してしまうからです。さらに、偽造チケット詐欺や代金持ち逃げといった二次被害が頻発し、健全なファンコミュニティを脅かしています。