2026年現在、古屋兎丸は画業30周年を超え、さらなる新境地へと歩みを進めています。戦後サーカスの光と影を描き切った『ルナティックサーカス』完結後も、単発の読み切りや異分野クリエイターとのコラボレーション、海外向けのアートワーク展示などを精力的に継続しています。
近年では、マンガアプリやWEB媒体を通じた若年層読者の新規流入が顕著です。『帝一の國』や『女子高生に殺されたい』の実写映画配信を通じて作品を知った若い世代が、原点である『ライチ☆光クラブ』や初期短編集を遡って購読する現象が定着。また、国内外のギャラリーで開催される原画展や展覧会は、美術ファンや海外のアニメ・マンガ愛好家からも高い関心を集めており、漫画家と現代美術作家の境界線を軽やかに越境する独自のポジションを確立しています。