本作のリリース発表当時、インターネット上や一部の音楽コミュニティでは「B'zがついに自らを時代遅れと認めたのか」「タイトルが自虐的すぎるのではないか」といった憶測や論争が巻き起こりました。打ち込み主体のポップスやダンスミュージックがチャートを席巻する現代の潮流において、生音のラウドなギターロックを頑なに貫く姿勢を「恐竜=絶滅危惧種」になぞらえたのではないかという見方です。
しかし、当時の公式インタビューやメディア出演時の発言を丹念に追跡すると、その真意は全く逆であったことが明確に分かります。松本孝弘と稲葉浩志が語ったニュアンスは、「たとえ世間から『いまどきハードロックなんて古い』『巨大すぎて身動きが取れない恐竜だ』と揶揄されようとも、自分たちはこの巨大なロックサウンドを鳴らし続ける」という、極めて誇り高い宣戦布告でした。
変化の激しいエンターテインメント業界の中で、無理に流行へ迎合するのではなく、自分たちが信じるヘヴィなロックを圧倒的なクオリティで提示すること。ネット上で囁かれた「失速の予兆」という噂を、発売初週のチャート首位獲得とスタジアムを満員にする動員力で完全に一蹴した経緯があります。