リノを語る上で外せないのが、デビュー前に培われたBTSのバックダンサー経歴です。プロダンサーとして活動していた彼は、BTSの代表曲『Not Today』や『Spring Day』のステージ、日本ツアー『WINGS』などに帯同していました。大舞台で培った空間把握能力とステージ度胸は、現在の彼のパフォーマンスの土台となっています。
その後、JYPエンターテインメントのオーディションに合格したものの、練習生期間はグループ内でも極めて短い部類でした。2017年に放送されたMnetのデビューサバイバル番組『Stray Kids』では、短い準備期間ゆえのプレッシャーや生放送でのミスが重なり、番組序盤で無念の脱落を経験することになります。
しかし、脱落後も誰よりも早く練習室に通い、仲間たちとデビューする夢を諦めなかったリノの努力が実を結び、最終ミッションで奇跡の復活を果たしました。現在見せるスキズ・リノの圧倒的なダンス実力は、天性のリズム感に甘んじることなく、過酷な挫折を糧に研ぎ澄まされた体幹とアイソレーションの賜物です。